ワードプレスプラグイン「BackWPup」の設定と使い方を徹底解説!
WordPress(ワードプレス)サイトを運営する上で、「サイトデータのバックアップ」は必要不可欠です。
WordPressのプラグインには、ざっくり目的別に
- セキュリティ対策(BackWPupが該当)
- SEO対策(All in One SEO Packのようなものから、ページの表示スピード向上を目的としたものなど)
- 機能拡張(Contact Form7など)
がありますが、この中で一番重要なのは最低限のセキュリティ対策と言っても過言ではありません。
※最低限と言ったのは、アクセス数がそこまで多くないサイトでは高度なセキュリティ対策をしても、高度なスキルを持った攻撃者から攻撃を受ける可能性はほぼなく、初期はそれにそこまで労力をかけなくても良いためです。
その最低限のセキュリティ対策で必要なのが、サイトのデータの一部もしくは全部が何らかの原因で消失しても元に戻せるかどうかということ、要はバックアップを定期的に取ることです。
普段からサイトのバックアップを取ることで、
- レンタルサーバーに問題が発生し、サイトデータが消えた
- WordPressの大型アップデートでサイトに不具合が生じた
- テーマをカスタマイズしたらサイトレイアウトがおかしくなった
- サイト運営者の操作ミスで重要なデータを消してしまった
といった事態が起きても、サイトを元通りに復元できるので安心です。
そんなデータが消えるなんて早々起きないだろ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結局サイト運営は人間が行うもので、人間というのは案外ミスをするおっちょこちょいなものです。
というのも、弊社でもこのサイトの運営において、誤って公開している記事を削除してしまったという事態が過去にありました。(もちろんバックアップを取っていたので、速やかに復元はできましたが、バックアップがなければと思うとゾッとした出来事ではありました・・・)
どれだけSEO対策をして、検索順位の上位に表示されていて、アクセス数もあって訪問者の満足度も高い素晴らしいサイトであっても、上記のような事態が起こってデータが復元できず元の状態に戻せない、あるいは戻すのに多くの時間と費用がかかってしまっては莫大な損失となります。
ですので、立ち上げのコンテンツ作成段階からしっかりとバックアップは取った方が良いでしょう。
少し前置きが長くなってしまいましたが、そのような事態を防いで頂きたいという点から、この記事では、WordPress(ワードプレス)の定番バックアップ用プラグイン「BackWPup」のインストール方法と使い方をご紹介します。
目次
「BackWPup」とは?
BackWPupとは、WordPressのサイトデータを自動でバックアップしてくれるプラグインです。(もちろん、手動でのバックアップも可能です!)
※ PHP/WordPressのバージョンやご利用のテーマ/プラグインによっては、サイトに不具合が生じることがありますので、ご注意ください。
WordPressのインストールファイルはもちろん、記事の投稿データなどのデータベースもバックアップしてくれるので、万が一のことがあってもサイトを復元することができます。
例えば、頻繁に情報を更新するウェブサイトであれば、
- 毎日午後10時に自動的にバックアップを取る
といった風に自動バックアップを設定することができます。
他にも、
- Dropboxなどの外部サービスへの保存機能
- スケジュールバックアップ機能
のような便利機能も備わっています。
「BackWPup」の公式サイトはこちら↓
>> BackWPup – WordPress Backup Plugin
「BackWPup」のインストール方法
WordPressの管理画面から、[プラグイン]→[新規追加]にアクセスしてください。
右上の検索窓から「BackWPup」と検索し、「BackWPup – WordPress Backup Plugin」をインストールします。
プラグインのインストールが完了したら、[有効化]をクリックします。
これで、WordPressで「BackWPup」が使えるようになりました!
「BackWPup」の自動バックアップの設定方法
続いて、「BackWPup」の自動バックアップの設定方法を解説します。
「BackWPup」で自動的にバックアップを取るためには、
- 新規ジョブを追加する
- スケジュールを設定する
の2ステップが必要となります。
今回は、契約しているサーバーのフォルダにバックアップする手順をご紹介します。
新規ジョブを追加する
最初に、WordPressの管理画面から、[BackWPup]→[新規ジョブを追加]をクリックします。
「BackWPup」の設定画面を開いたら、[一般]をクリックし、「ジョブ名」を記入します。
今回は、毎日自動バックアップするという前提で「DailyBackup」と入力しましたが、どのようなジョブ名にしても構いません!
画面を下にスクロールし、[バックアップファイルの保存方法]にチェックを入れて、[変更を保存]をクリックしましょう。
スケジュールを設定する
続いて、メニューから[スケジュール]をクリックし、「WordPressのcron」にチェックを入れましょう。
画面を下にスクロールし、
- スケジューラーの種類
- スケジューラー
を設定し、[変更を保存]をクリックします。
自動バックアップの設定は以上となります!
「BackWPup」の手動バックアップの設定方法
自動バックアップも便利ですが、
「今すぐバックアップしたい!」
という場合もあると思います。
そんな時のために、手動でバックアップを取る方法を解説します。
最初に、WordPressの管理画面から、[BackWPup]→[ジョブ]をクリックします。
先ほど追加したジョブにカーソルを合わせ、[今すぐ実行]をクリックします。
すると、すぐにバックアップが開始します。
「100%」と表示されたら、手動バックアップ完了です!
今すぐバックアップしたい時は、ぜひ手動バックアップ機能を活用してみてください。
「BackWPup」でバックアップデータをパソコンに保存する方法
「BackWPup」では、サーバーだけでなく、自分のパソコンにもバックアップデータを保存することが可能です。
サーバーとローカル(PC)どちらにもバックアップすることで、大切なサイトデータを守るすることができます。
※ また、後ほど紹介しますが、「BackWPup」を使ってサイトを復元する際、ローカルに保存したバックアップデータが必要となります。
WordPressの管理画面から、[BackWPup]→[バックアップ]をクリックします。
指定のファイルにカーソルを合わせ、[ダウンロード]をクリックすると、バックアップデータをローカルにダウンロードすることができます。
「BackWPup」でサイトを復元する方法
最後に、「BackWPup」のバックアップデータを使ってサイトをリストア(復元)する方法を解説します。
手順としては、
- バックアップデータのダウンロードする
- サーバー上のデータを復元する
- データベースを復元する
の3ステップとなります。
バックアップデータのダウンロードする
まず、バックアップデータをPCにダウンロードします。ローカルへの保存方法は、先ほど説明した通りです。
ファイルをダウンロードしたら、圧縮フォルダを解凍しましょう。
サーバー上のデータを復元する
続いて、サーバー上のデータを復元します。
サーバー上のデータには、
- WordPress本体
- テーマデータ
- プラグインデータ
- アップロード画像
などが含まれます。
先ほどダウンロードしたバックアップデータの中から、
- backwpup_readme.txt
- manifest.json
- ◯◯.pluginlist.◯◯.txt
- ◯◯.sql (後で利用するので削除しないでください)
- ◯◯.wordpress.◯◯.txt
を除く全てのファイルを契約サーバーにアップロードしてください。(※)
(※) サーバーへのアップロード方法は、各レンタルサーバーサービスによって異なりますので、ご注意ください。エックスサーバーをご利用の方は、XSERVER:ファイルマネージャをご参考ください。
データベースを復元する
最後にデータベースを復元します。
データベースには、
- 投稿データ
- ログイン情報データ
などが含まれます。
データベースの復元手順は、以下の通りです。
- データベース管理ツール「phpMyAdmin」のログインユーザー名とパスワードを確認
- 契約サーバーから「phpMyAdmin」にログイン
- バックアップデータから除いた「◯◯◯.sql」ファイルをインポートする
データベース管理ツール「phpMyAdmin」のログインユーザー名とパスワードを確認
データベースの管理ツール「phpMyAdmin」を利用するには、
- ユーザー名
- パスワード
が必要となります。
ログイン情報がわからない人は、ダウンロードしたバックアップデータの中にある「wp-config.php」というファイルを開くと、ユーザー名とパスワードを調べることができます↓
契約サーバーから「phpMyAdmin」にログイン
続いて、「phpMyAdmin」にログインします。
今回は、例として「エックスサーバー」を使いますが、他のレンタルサーバーにも同じ「phpMyAdmin」が用意されていますので、ご安心ください。
XSERVERのサーバーパネルログインページから、[サーバーID]と[サーバーパネルパスワード]を入力し、[ログイン]します。
[データベース]メニューから、[phomyadmin]を開きます。
「phpMyAdmin」の[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、[ログイン]します。
バックアップデータから除いた「◯◯.sql」ファイルをインポートする
「phpMyAdmin」にアクセスできたら、以下の手順に従って、先ほど除外した「◯◯.sql」ファイルをインポートしましょう。
- 復元したいデータベーステーブルを選択
- メニューから「インポート」をクリック
- データベースのバックアップファイル「◯◯.sql」を選択
- 「ファイルの文字セット」を「utf-8」に設定
- 「フォーマット」を「SQL」に設定
- 「エンコーディングへの変換」を「なし」に設定
- 「実行」をクリック
「BackWPup」のバックアップデータを使ったサイトの復元作業は、以上となります!
- 記事などのサイトデータが消えていないか
- サイトレイアウトが崩れていないか
- 文字化けしていないか
などを確認してください。
まとめ
この記事では、WordPress(ワードプレス)の定番バックアップ用プラグイン「BackWPup」のインストール方法と使い方をご紹介しました。
「BackWPup」は、、初心者でも手軽に使える無料バックアッププラグインです。
手動パックアップはもちろん、一度設定しておけば、何もしなくても自動的にバックアップしてくれます。また、何らかの理由でサイトに問題が発生しても、バックアップデータを使ってサイトを復元することも可能です。
WordPressサイトを利用されている方は、ぜひ活用してみてください!