「あれ、リンク切れ?」を未然に防ぐ、Broken Link Checker

Webサイト上に貼られたリンクをクリックしたのに「このページに到達できません」や「404 Not Found ページが見つかりません」の表示が出てリンク先に進めない。そんな経験をしたことはありませんか?
リンク切れ(デッドリンク)はユーザーの満足度を急激に引き下げると同時に、リンクを掲載したサイトの信頼感も低下させてしまいます。ユーザーにとっても、Web運営者にとっても良いことはありません。
そんな事態を引き起こす前に、「Broken Link Checker」プラグインを使って、リンク切れミスの発生を未然に防いでおきましょう。
目次
リンクエラーを発見し警告してくれるプラグイン
Broken Link Checkerは、WordPressプラグインの中でもリンク管理に特化した使いやすいツールです。リンクエラーが発生するのは、主として
- 入力したURLが正しくない(コピーミス、タイプミス)
- リンク先が削除されている
- リンク先が移転した
などの理由によるものです。
Broken Link Checkerは、設定した時間ごとにリンク先の存在を自動的に確認してくれます。リンクを多数含んだコンテンツを掲載する際には、このプラグインを使って狙い通りのリンクが正しく稼働するかどうか、チェックすることができます。
この記事でインストールと設定の仕方について画像付きで解説していきますので、どうぞ参考にしてリンクエラーの発生防止にお役立てください。
Broken Link Checkerのインストール
WordPressのダッシュボードを開いて、プラグインのタブをクリックします。
ダッシュボード左側のメニューから「プラグイン」を選択し、右側に現れる「新規追加」をクリックします。
プラグインの検索画面が出るので「Broken Link Checker」と検索窓に入力してください。
下の画像のように、すぐに見つかります。


Broken Link Checker のアイコンは、チェーンがカット、すなわちリンクが切れた状態を表しています。
詳細情報に書かれた内容を見てみましょう。

機能についての説明が分かりやすく書かれています。ユーザー評価は☆4つ、433件中295件と、68%が5つ星をつけていることが分かります。
ではさっそく「今すぐインストール」ボタンを押して、自分のWordPressにBroken Link Checkerを組み込みましょう。


すると「有効化」のON/OFFボタンが現れますので、有効化をクリックしてください。

装備しているプラグイン一覧で確認してみましょう。Broken Link Checkerがしっかり入りました。バージョンの確認や無効化を行う際はこちらから操作してください。
Broken Link Checker を設定する
ここからは設定に関する説明です。
インストールしたばかりの状態で、リンクエラーは検出されていません。リンク切れが見つかった場合は、一番上の「ステータス」の部分に詳細が表示されます。



一般設定のパラメータはいくつもありますが、ほとんどはデフォルトのままでも大丈夫です。

デフォルトの設定では72時間(3 Days)ごとのチェックになっていますが、ここは168時間(1 Week)にしてみました。
一度チェックが済んだ稼働中のサイトでリンク切れが起こる頻度はそれほど高くないので、負荷を軽減する意味でもあまりサイクルを早めなくてよいでしょう。
この定時巡回でリンクエラーが発見された場合に、メールで通知するよう「メールで通知」にチェックを入れます。

「リンクエラーにカスタムCSSを適用する」チェックをいれると、取り消し二重線などの文字装飾が自動的に表示できます。
「検索エンジンにリンクエラーをたどらせない」ためのnofollow属性はチェックしておきましょう。
リンク先のコンテンツの状態や評価は、リンク元であるこちら側のSEO評価に影響を与えます。しかしリンクが切れている状態では意味がないので、外しておきます。
もっとも、Googleは以前から「リンク切れはSEOに影響を与えない」と公言しているので、必要以上に気にする必要はありません。
「リンク切れに代わるものを提案する」にも、チェックをいれる必要はありません。自分で正しいリンクに修正するか、削除するもしくは別のリンク先を見つければ済みます。サイトの負荷を軽減するためにも不要です。
一般設定はこれで完了です。
リンクエラーのチェック方法

ダッシュボードのツールから、リンクエラーを選択します。

リンクエラーがWebサイト上に存在しない場合は、上図のように「リンクエラーは見つかりませんでした」と表示されます。

リンクエラーが検出された場合、このようにリストで表示してくれます。左から該当するURL、ステータス(状態)、リンクテキスト、ソースの順にリスト化されています。

リンクエラーのURLにカーソルを合わせると、どのように対応するか、のオプションが表示されます。
URLが間違っていたら「URLを編集」で正しいものに修正しましょう。リンク先が行方不明の場合は、リンクを解除します。

リンクの編集(修正)画面です。ここで正しいリンク先URLを入力することで、リンク切れは解消され意図したとおりに更新されます。

リンクを正しいものに修正すると、上図のようにエラー表示が解消されます。ステータスの「200 OK」は正常な状態を表すものです。
Broken Link Checker の基本的な設定と使い方は以上です。
まとめ
「リンク切れがSEOに影響を与えない」というのは、「検索エンジン側から見た場合にリンク切れの状態そのものが検索順位に影響することはない」という意味です。
しかしリンク切れが放置されたままのサイトは、「メンテナンスがなされておらずユーザーに貢献しないサイトである」と判断されてしまう可能性があります。
またユーザー側にしてみれば、せっかくたどり着いたWebサイトで役立ちそうなリンクを見つけたのに、その先でNot Foundと言われてしまうのは残念なことです。
ユーザビリティの低下はサイトの信頼性低下に結びつきます。
メンテナンスをしっかりやっていないのでは?情報が古いままなのでは?などという疑問を持たれてしまうと、滞在時間が減少したり、再訪問の機会を逃したりしかねません。
ゆえに、リンク切れの放置は結果的に検索順位の低下に結びつきます。
新しくコンテンツを作る際には慎重にチェックしていても、以前作成したWebページの誤リンクやリンク切れまではなかなか気づけません。そこでこのプラグインを使って自動でチェックするのがおすすめです。
Broken Link Checker プラグインをうまく活用し、リンク切れのチェックや対応にとられる手間や時間を軽減することにより、コンテンツの拡充に専念できます。
より快適で効果のあるWordPress運営のために、ぜひ導入しておくことをお勧めします。